文化・芸術

2013年6月18日 (火)

アントニオ・ロペス

「西瓜、風鈴、かき氷、

       花火、お祭り、海水浴、

             暑い夏は大好きだなあ

        君はどうですか?」

何十年も前の、友達からの暑中お見舞い。なんだかこの文が好きで、取っておいたのだと思う。

うちのマンションの大規模修繕工事で、開口部取り替え工事が始まるので、荷物の整理におおわらわ。

で、荷物の整理、この際、たくさん捨てて、身軽になろう!空間こそ宝!って、始めたんだけど、例によって、読んじゃうから、終わらない終わらない。

でも、上のハガキはやっぱり捨てない。

暑い夏は大嫌いだけど、暑い夏が素敵に思える、ハガキです。この人は、高校の国語の先生になりました。もう、ずっと会ってないけど、元気かなあ。

この前の日曜日、雨模様だけど、文化村でやってる「アントニオ・ロペス」が最終日だから、見たい!という旦那さんの希望で、おでかけ。

雨降るかもしれないから、久々の電車で。

東急線がどっかとつながって、変わった、というのは知ってたけど。着いた渋谷がの駅が、ぜんぜん、見たこともない場所に思えて戸惑う。

地下5階からはいあがり、案内板たよりに、歩いて歩いて、やっと文化村についた。

文化村は「ヴィルヘルム・ハンマースホイ」を見に来て以来だから、4年か5年ぶり。

「アントニオ・ロペス」は身近な生活の一コマや、家族や町の風景など、描く対象が、ハンマースホイに似ているなと思った。

ハンマースホイも、それまで聞いたこともない画家だったけれど、理由はうまく言えないのだけれど、とても惹かれた。なんだか、懐かしいような、落ち着く気持ちになった。

「アントニオ・ロペス」は作品がすくなく、(だって、同じ絵に20年もかけたりするんだもの)完成してない、途中であきらめたみたいな絵もあった。やはりいちばん好きなのは自分の娘を描いた「マリアの肖像」という鉛筆画。

来ているコートの質感、鉛筆だけで描いたとは到底おもえない、すごい、どうやって描いたのかな。そいて惹かれるのはこの娘の表情、しっかりした意志を持っているようで、悲しそうで。

しかし、前日、夜遅くまで、いろいろ片づけしていたので、鑑賞している最中、眠くて眠くて、何度立ったまま、宇宙をさまよったか!

やっとの思いで外に出たら、眠気はすっかりなくなっていた。

それから、道玄坂のわき道を通って渋谷の駅まで歩いたが、なんなんだ!このごちゃごちゃした猥雑な町は!あまりの汚さに、目がちかちかした。北の国からの純じゃないけど、「この町は僕の体質には合わないと思われ・・・」って感じだった。