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2015年6月27日 (土)

バスの中で

昨日、用事があってバスに乗った。運よく席が一つ空いていて、すわることが出来てホッとして、窓の外をながめていたら、「あら、やだ!」という大きな声に、振り向くと、バスに乗ってきた中年女性が知人を見つけて、そう叫んだのだった。

私は(あら、やだ!)って、何がやなの?って心の中で突込みを入れていた。見ると、「やだ!」っていってるのに、楽しそうに大きな声でおしゃべりしてる。
(おばちゃんて、ときどき、わけわかんないよなあ~)と思ったら、おかしくて笑いがこみあげてきた。あの、「やだ!」はどういう意味なのかな?なんて考えちゃいけないんだ。

一昨日も、用があってバスに乗った。おばあさんが座っているふたり用の席が空いていたのでその横に、軽く会釈してすわった。すわったら、リュックからS字フックを出して、座席の前の取っ手にかけてそれにリュックをぶらさげた。
するとおばあさん、そのS字フックと私の顔を交互にまじまじと見て、「いいねえ、それ」と言った。
私は嬉しくなって、「いいでしょう、便利ですよ」と自慢。「100円ショップですよ。買う時に大切なのは何キロまで大丈夫かをよく見る事」なんて聞かれてもいないのにしゃべる。
おばあさんは「ほう~」と感心した様子。
私が本を出して読みだすと、しばらくしておばあさんが急に咳こんで苦しそうにしている。私は心配になって、本から目をはなし、おばあさんの顔を覗き込む。
そしたら、「風邪じゃないよ、風邪じゃないよ」ってバッグをごそごそやりだしたから、私がMINTIAをひとつぶ出して「これ、なめるとすーっとして咳がおさまりますよ」というと、「これは、どうも」と受け取って口に入れる。
「あーすーっとするね。強力だこりゃ」というので、「私も、静かにしなきゃいけない時にかぎって、急に咳が出たくなったりするんで、いつも持ってるんですよ。」といったら、「いいねえ、どこに売ってるの?」と聞くので「コンビニです」と教えてあげた。やがて、降りそうにしてるので、「おりるんですか?」と聞くと「この次のバス停」というので、そのバス停のだいぶ手前で私が立ち上がったら、おばあさんもたちあがろうとするから、腕をつかんで、「ちゃんとバスが完全に止まってからね」というと、立ってる私にむかって「親切だねえ」というので「ふつーですよ」と笑った。
おばあさんが「これいいねえ」と言わなかったら、こんな会話はしなかったとおもう。このS字フックは亡くなった私のお母ちゃんから教わったのだった。お母ちゃんは誰とでも、すぐしゃべって、まるで前から知ってる人みたいにしゃべってるから「知り合い?」って聞くと「知らない人だよ」っていう。
子どもの頃はそんなおかあちゃんの行動が恥ずかしかった。でもいつのまにやら私もおばちゃんになって、おんなじことしてる。でも、このおばちゃん力はいい感じだ。

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