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2015年5月31日 (日)

吉田新一先生講演会

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25日、ナルニアで行われたエドワード・アーディゾーニに関する講演会で、吉田新一先生の話を聞いてきました。たくさんの資料を見せていただき、興味深いお話をたくさん聞きました。頂いた資料の中に、オンリー・コネクトⅢに「絵本の創造」というアーディゾーニの文章があるから、できたら、全文読んでみてください。とあり、さっそく、アマゾンで購入(今は古本しかない)し読んでみた。すごくinteresting!

アーディゾーニの絵本にはよく、吹き出しがついているけれど、そのわけとか、子どもにとっての優れた絵本の条件などが、書かれてあって、その内容が、すごくうなづけるのだ。
絵本の絵について、「物語を明確に語り、納得のいくように登場人物を写し出し、微妙な情感を伝える絵を描くのは難しいことです。」
「見かけばかりの明るい色さえつかってもらえば、幼い子ども向きの本の仕事は、アマチュアあるいは経験の浅い、画家で充分だという考え方があります。例外はあるかもしれませんが、私はこの考え方はまちがっていると思います。幼い子どもたちには、可能な限り、最善の絵を与えられるべきです。」とあり、また絵本の文章については
「物語を限られた少ないことばで語り、しかも、声に出して読みやすく、耳に快いひびきを与えなければならない。」「ページの終わりごとに、文章は問いかけ、あるいは、サスペンスのある調子で巧まずして中断されなければならない。」
そして、その内容、題材については
「子どもの読書の分野では、私たちは、たぶん、子どもたちを、実際の人生に存在する困難な事実から遮蔽しすぎているのではないでしょうか。悲しみや失敗や貧しさや、そしてたぶん死でさえも、詩的にとりあつかえば、子どもたちを傷つけることなしに、必ずやすべてとりあげられると思うのですが。考えてみれば、子どもの本は、ある意味で、子どもたちの行手にある人生の紹介者ではありませんか。もし、これらの本の中に困難な世界のことが何も触れられていなければ、私たちは果たして子どもたちに対して公平にふるまっていることになるのでしょうか。」とつづくのである。このあと、わらべ歌についての慧眼な文章も納得です。
その他、ナット・ヘントフの「かいじゅうたちにかこまれて」というセンダックについての興味深い文章もとてもおもしろかった。
他にも、デュボアザン、ポター、アーサー・ランサムなどについての文章も面白そうだ。読むのがたのしみ!。この本のことを知ることが出来ただけでも収穫だった。
あと、まだ、「天路歴程」についてや、「孔雀のパイ」についての話など、じっくり、と読み直し再考したい。

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コメント

ご紹介ありがとうございます!
私も読んでみたいと思いました。面白そう!

一見とっつきにくい本なのですが、Ⅲはおもしろいです。ⅠとⅡは、ちと学術的で、難しいのですが、Ⅲは、読みやすいです。で、とても大事なことが書かれているなと思います。

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