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2012年6月10日 (日)

佐藤忠良さん

予約していた本が用意できました、と図書館から連絡あり、取りに行くと、あれ、なん

でこの本を借りようと思ったのかしら、って思い出せない。私はこういうことがよくある。ネッ

トを見てどなたかの文の中に興味深い書評が書いてあるとすぐ予約する。でも、次図書館

に行くまですっかり忘れてるってことがよくあるのだ。忘れっぽくて困った。おまけに図書館

に取りに行くのを忘れて、そのまま期限切れっていうことも。図書館員さんごめんなさいっ

て両手をあわせてます。で、忘れていたその本て言うのが佐藤忠良さんの「子どもたちが

危ない」-彫刻家の教育論 ーという岩波ブックレットだ。佐藤忠良さんは彫刻家だけど、

私は絵本の「おおきなかぶ」で知った。たまたまNHKで佐藤忠良さんの番組やってて「い

いお顔してるなあ」と、で、あの女優の佐藤オリエが娘だったとは知らなかった。ひたむき

な感じの女優でとても好きだった。このブックレットは忠良

さんの少年期の思い出から始まる。驚いたのは12歳の時に、札幌の中学に行くために

一人暮らしを始めるのだが、たまたま、植物園で出会った23歳の北大で助手をしている

青年と一軒家を借りて同居してしまうところ。今では考えられないな。それから、徴兵され

て満州に行く。そこで敵に囲まれて、もう絶望的な状態のとき、隊長が「突撃!」って号

令を出すんだけど、そのとき忠良さんが「待って下さい!」って叫んでしまうの。普通なら

「卑怯者!」って切られても仕方ないのだけれど、この隊長さんは年がうんと若かったの

で、カクン、ってなって、刀をおろしてしまう、そこで忠良さんがしゃがんで「ここで死んでも

何にもならない」って説得するのです。結果的にこのことがあったから、私たちは「おおき

なかぶ」が見れるのね。どうしてももう一度彫刻がやりたい!その一心が死地から忠良さ

んを救ったんだと思います。そのほかにも興味深い内容がたくさんであっという間に読ん

でしまいました。手元に置きたいけど、もう売ってないんですね。また、出してくれないか

な。 

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